創業国=ドイツ
「ヴィルカ」の日本での情報は少ない。その中で、スウェーデン人エリックWilkenson博士によって設計され、1963年に発売された高性能な16mm小型ワイドカメラである「ヴィルカ オートマチック」は有名である。
レンズは「ヴィルカラックス フィルトラ」で16mm F2で、6枚構成の固定レンズである。一般的に16mmカメラのレンズは20~25mm、F2.8またはF3.5、3~4枚構成が普通である。このレンズの焦点距離はミノックスレンズ(15mm F3.5)に近く16mmサイズなら相当ワイドな撮影が可能である。6枚構成のF2レンズというのは、設計者の高級機志向の産物と評されている。
シャッターはプロンター1/25~1/250秒、最小絞りはF22。ライカメーターで知られているメトラワットのセレン式露出計が組み込まれていて、シャッターに連動する。フォーカスは固定焦点(3.5フィート以上でピントが合う)。フィルムはスペシャルカセット式で10x14mmの24枚撮り。 シンクロ接点、二重撮影防止、レバー巻上げによるセルフコッキング、カセットを交換するとフィルムカウンターがゼロに戻る、などの機能がある。