創業年=1980年代
創業者=Ronald B.J.Wisner
創業国=米国
ウィズナー(Wisner)は、1980年代に米国のマサチューセッツで大判カメラを製造・販売していたカメラメーカー名であり、カメラのブランド名である。米国におけるシートフィルムカメラのリーディングカンパニーであったが、2005年に廃業した。その後、再建したとも伝えられている。
同社のカタログを見ると、4×5、8×10、5×7、11×14、12×20、20×24inなどのフィルムサイズ、およびテクニカルフィールドカメラ、トラディショナルS&Lフィールドカメラ、イクスペディションカメラ(ライトウエイト、ポケット版)、パノラマカメラなど多様なフィールドカメラを揃えている。
パノラマとしても使用できる超大判カメラ「ウィズナー8×20」は、カラーリバーサルフィルムが使用できるカメラとしては世界最大級の超大判カメラである。対応する超大判フィルムは、富士フイルムが特別に製造しているもので、一般には流通していない。使用できるレンズも、シュナイダー製のファインアートなど、イメージサークルが特に大きな超大判用レンズに限られている。8×10インチ判の2倍(35mm判の約120倍)に相当するワイドな画面に描写される自然の迫力は圧巻である。