創業年=1865年
創業者=Moritz Hensoldt
創業国=ドイツ
ヘンゾルトは、1865年の創業以来、ドイツのウェッツラーで望遠鏡、ライフル銃のスコープなどを製造してきた会社である。1928年にカール・ツァイスに買収された。2007年までにこれら製品は「ヘンゾルト」ブランドが使われてきた。また孫のHans Hensoldtがカメラも製造し、35mmレンジファインダーカメラ「Publica」として知られている。
「Publica」は連動距離計24x36カメラで、1947年頃に製作された。ビューファインダーが付いたレンジファインダーを除けば、ほとんど「ライカⅡ」のコピーに近い。1/25~1/500+Bのフォーカルプレーンシャッター、しかし、「ライカ」の製造元のライツ社の反対もあって、が、わずか100機程度の製作だったと言われている。
その後、ヘンゾルト社はライツ社の特許が及ばないイタリアのミラノにあるIndustria Scientifica Ottica社(ISO)に第二弾目のカメラ製造を委託した。ISO社は「ISO Reporter」としてを製造し、イタリアで販売した。ヘンゾルト社は、これをドイツ国内向けとして「Henso Reporter」として商標登録している。このカメラもライカカメラに基本的に似ているが、交換レンズとして「イリアー50mmF3.5」と「アリオン50mmF1.9」の2本が付いていた。ヘリコイドがカメラ内蔵になっており、コンタックスと同じようにギアを用いた型式になっている。