創業年=1942年
創業国=ロシア
クラスノゴールスク工場(Krasnogorsk Mechanical Factory)は、ロシアのカメラ・レンズメーカーである。工場名は、所在地であるモスクワの地区名クラスノゴールスクに由来する。略称は「KMZ」。
KMZは1942年に設立され、旧ソ連のカメラメーカーであるアーセナルと提携し、「TSVVS」というコンタックスマウントのライカ型の内部機構を有するカメラを共同生産した。
1948年から78年にかけて製造されたライカコピー機である「ZORKI」(ゾルキ)は、35mmレンジファインダーカメラで、主に輸出用として製造・販売されたカメラである。「Zorki1」から「Zorki 12」までのシリーズがある。
1952年から製造・販売されてきた35mm一眼レフ「ZENIT」(ゼニット)シリーズは、「ZORKI」にミラーボックスを"増設"した形で登場した後、モデルチェンジやいくつかの派生型を生みながら、2000年代にいたるまで生産されてきた。当初はM39マウントで、1965年から量産された「ZENIT E」からM42マウントに変わった。Kマウントのカメラとしては「ZENIT 20」(1982年)なども製造・販売されている。
1965年には、コンパクトカメラ「ZORKI-10」、1967年から、非常にユニークな35mmパノラマカメラ「HORIZON」( ゴリゾント)を発売し、「HORIZON S3 PRO 28mm/f2.」8なども製造・販売した。