創業年=1894年
創業者=服部兼三郎
創業国=日本
「コーワ」は、薬品メーカーとして知られる興和がかつて、カメラを製造していた頃のカメラブランドである。独創的なレンズシャッターカメラを安価で提供して人気を博していたが、一眼レフカメラは1972年に、大型カメラも1974年で生産が終わり、1978年に一般向けカメラ事業から撤退した。今でもバードウォッチング等に使われるスポッティングスコープや医学用光学機器等を製造している。
興和は、1894年に綿布問屋「服部兼三郎商店」として名古屋で創業した。カメラ製作など光学部門を創設したのは、戦後の1946年である。その後、120フィルム二眼レフカメラ「カロフレックス」、レンズシャッター式6×6㎝判一眼レフカメラ「コーワシックス」シリーズ、127フィルム一眼レフカメラカメラ「コマフレックスS」( 4×4cm判)、ラジオ付16mmフィルムカメラ「コーワラメラ」、そして135フィルムカメラとして、コンパクトカメラ「カロ」シリーズ、一眼レフカメラ「コーワ」シリーズなど、大型二眼レフ3機種・35㎜二眼レフ13機種・大型一眼レフ4機種・輸出仕様6機種・ラジオ付きなど2機種、35㎜一眼レフ9機種(ロゴ違いで10機種)という実に多種・多様なカメラを製造・販売していた
135フィルム一眼レフカメラは、レンズシャッター式で、1959年の「コーワフレックス」の販売を皮切りに、それ以降、「コーワH」、「コーワSW」、「コーワSE」、そして1965年「コーワSER」などと進化した。またSERシリーズ用のレンズ「コーワ」として28mm~200mmまでそろえている。