創業年=1889年
創業者=Curt Bentzin
創業国=ドイツ
クルト・ベンツィン(Curt Bentzin)は、1889年にドイツのドレスデンに設立されたカメラメーカーである。1945年に旧東ドイツ政府によって人民公社化された。戦前から、「Primar Folding」や「Klapp-Kamera」(クラップカメラ)など大型フォールディングカメラや「Primarflex」(プリマフレックス)などボックスカメラなどを製造していた。
1935年製作の「 Primarflex」は、6x6cm判のボックス型の全金属製一眼レフカメラである。四角いボディにフォーカルプレーン式シャッターを組み込み、レンズ交換式とした。有名な「ハッセルブラッド1600F」はこのカメラを発展させたものとされている。この機種は、1951年の「Primarflex II」まで、多様なモデルが製作されている。
1930年代に製作された「Primarette」(プリマレッテ)は、127フィルム使用二眼レフカメラである。蛇腹が上下に2セットあり、ピント合わせで近距離になるにしたがって上のレンズが下のレンズに近づいて視差を補正する機構となっている。レンズは「メイヤー」や「ツァイス」から供給されている。焦点距離はいずれも75mm。テッサーはF3.8、トリオプランはF2.9。さらにマクロプラズマートF2.7付きの機種もある。