創業年=1893年
創業国=ドイツ
ミモザ(Mimosa)は1893年に、写真感材メーカーとしてドイツのケルンで創業した企業である。その後、統合を繰り返していたが、1904年になって、ドレスデンに移転して写真用紙と乾式板の製造で成功し、1913年に社名を「Mimosa AG」と変えた。戦後は東西ドイツに会社が分かれ、東ドイツでは国有化されて公社「VEB Mimosa」となり、1946年から50年にかけて、シャッターの「 Velax」、「Corona」の生産を開始した。1950年に工場の一部はZeiss Ikonの所有となっている。1948年と49年には35mmビューファインダーコンパクトカメラ「MimosaⅠ」と「Mimosa Ⅱ」を製作した。
一方、西ドイツにおいては「Mimosa AG」が1948年に設立された。同社は、新たな写真用紙とフィルムを生産している。
1948年製造の「Mimosa Ⅰ」は、35mm判カメラ。49年に発売されたII型が存在するが、大きな違いは前者がコンパーシャッター、後者がプロンターシャッター(Velaxシャッターも存在する)というところである。コンパクトで四角いサイコロ形のカメラである。「Mimosa Ⅱ」は、レンズ「Meritar 50/2.8」、シャッター「B、1/10~1/200」である。