粉彩とはヨーロッパで流行していた無線七宝の技術を取り入れて、清代康煕末年に始まった陶磁器の上絵付技法の一つです。
琺瑯(ほうろう)質の白粉に顔料を重ねて描いていくので琺瑯彩(ほうろうさい)とも呼ばれています。
白色不透明の上絵具なので、五彩の技法では困難とされていたグラデーションやぼかしを使った絵画的な表現が可能になりました。
宮廷用に作られるものは素地を景徳鎮窯(けいとくちんよう)で作ったものを使用し、選ばれた名工によって絵付されていました。
現在でもその作品は博物館などで見ることができます。