貝殻を使った中国の伝統工芸品です。
貝で鳥や獣の図案を彫り、銅器、鏡、屏風、テーブル、椅子などの表面にはめ込む螺鈿という技法で作られます。
使用される貝はヤコウガイ(夜光貝)、シロチョウガイ(白蝶貝)、クロチョウガイ(黒蝶貝)、カワシンジュガイ(青貝)、アワビ、アコヤガイなどです。
貝の天然の美しさを活かすため、整形、研磨、接着など10以上の工程を経て完成させます。
貝殻は後期旧石器時代の人類・上洞人(じょうどうじん)の頃からアクセサリーとして使われてきました。
そして、宋、元の時代の前後には盛んに作られるようになり、装飾品から文房具まで様々な生活用品にまで装飾されるようになりました。
現在では、象牙細工、玉彫、木彫、中国がなど他の芸術工芸からも技術を吸収して、より素晴らしい貝彫の工芸品を作り出しました。
その見事な工芸品は国内外の観光客にとても人気があります。