乾隆(ケンリュウ)ガラスとは中国の清の時代に初めて本格的に制作されたガラス製品の総称です。
大帝と呼ばれた乾隆帝の年代にガラス工芸の技術が頂点に達し、優れた製品を生み出したのでこう呼ばれています。
乾隆ガラスの最大の特徴は、下地のガラスに何色もの色ガラスを被せ、その被せたガラスを玉(ぎょく)を削る要領で浮彫にして様々な文様を表現していることです。
世界的に有名なフランスのガラス工芸家エミール・ガレも乾隆ガラスに影響を受けた一人といわれています。
しかし、現在ではその技法は引き継がれておらず、現存する乾隆ガラスは美術品など一部のコレクターの間で取引されています。