中国・北京出身の中国の画家、書家です。
中国画壇における長安派画家の創始者の一人として活躍し、強烈な色彩ながらも雄大で美しい山水画や花卉を得意としています。
現実主義と浪漫主義を結びつける新たな創作方法を完成させ、実に多くの名作を残した画家で、晩年には高齢であるにも関わらず精力的に大作を手掛けていました。
生家は代々優れた書道家を輩出しており、何海霞も幼い頃から古典院体画と書を学んでいました。
中国画学研究会に参加してからは周養廠、金世光から指導を受け、画家としての才能を磨いていきます。
そして、古代字画補修の仕事に従事した事でその道の名人として知られるようになりました。
特に10世紀以降の異なる流派の絵画作品と現代の著名な大家の絵画作品から何でも模写する事ができる実力を身につけ、「鬼手(模写の大家)」と呼ばれ名声を高めていきます。
中国画学研究会研究員、評議員、陝西省国画院副院長、中国通信大学顧問などを歴任しており、張大千、斉白石と共同で展覧会を開催するなど、その実力は中国美術界が認めるものとなりました。
何海霞の人気は亡くなった現在でも高く、作品も高く評価されている事から作品の偽物も多く世の中に出回っています。
そのため、鑑定が難しく取引には注意が必要な画家の一人としてその名を上げられています。