中国武昌出身の篆刻家で、中国現代芸術家として知られています。
書・画・篆刻・小学などにおいて21世紀の呉昌硯と評価されている巨匠で、詩書画印の四絶を修めた芸術家としてとても有名です。
来楚生の書は楷、草、隷、篆いずれも多くの作品を残し、中でも草、隷に優れた作品を見る事ができます。
また、歴代の古印などを参考にした多数の篆刻や自在な刀法の篆刻に大胆な構図の書画はとても個性的で、それらを収めた作品集が数多く出回っており、日本でも篆刻に関して高い人気を誇っており、多くの人々が来楚生の写しを行っています。
西泠印社副社長を務めた経験もあり、西泠印社とは中国浙江省の杭州市郊外にある西湖に浮かぶ島・孤山の麓にある篆刻を中心とする学術団体、及び関連企業の事で、そこにある庭園も含まれています。
古印、篆刻の研究を中心とした書画・金石学の研究、文物収蔵、出版、展示を行っており、日中戦争、中華人民共和国成立、文化大革命などで一時中断していた時期もありましたが、中国における篆刻芸術の中心として現在もその活動が続けられています。
また、篆刻用の石や書道具などの流通にも関与しており、日本でも篆刻家や書道家とも深い関係を持っています。