任伯年の作品を買取ります
任伯年は浙江省山陰(現・紹興市)の農村出身の清朝時代末期に活躍した中国の画家です。
花鳥、人物、山水を得意とし、中国の伝統画法と民間画法と西洋画の色彩方法を融合させた当時では新しい作品を多く制作していました。
その画風は江南(南岸地域)一帯に大きな影響を与えました。
代々画家という家庭に生まれた任伯年は、幼い頃から画に興味があり、叔父である任熊から画を学びました。
民間の版画から大きな影響を受け、15歳の時には上海で絵を売るようになっていました。
叔父・任熊の作品を模写して売っていたところを叔父に見つかり、怒られるのかと思いきやその才能を認められ弟子として招かれました。
太平天国の乱が勃発し、任伯年もこれに参加しますが天京(南京)陥落と共に故郷に戻り、蘇州や上海を中心に呉昌碩を始めとした文人・画人と交わりながら、画業に専念するようになりました。
特に上海では、「古香室」という扇子店を開き、虚谷、張熊、高邕らの画家やコレクターの毛樹徵と友人となっています。
創作の全盛期で隠喩の手法を用いて深刻な社会問題をえぐりだした作品を展開していましたが、1890年代以降は花鳥画が多くなり思想性は影をひそめましたが、大胆かつ簡潔に自然を描いた作品は人々の心をしっかりと掴んでいました。