謝稚柳の作品を買取ります
謝稚柳は中国・江蘇省出身の書画家・文字鑑定家です。
中央大学の教授、上海市文化財保護委員会、上海市博物館顧問、中国美術協会理事、上海分会の副主席などを歴任しており、中国美術界に様々な功績を残しています。
古画の鑑定家としても有名で、国家古代書画鑑定委員会では組長も務め、画に限らず、書道、絵画の鑑定にも優れていました。
日本ではあまり知られていない謝稚柳ですが、中国での人気は高く、昔から偽物や工芸印刷の作品も多く出回っており、中古市場では鑑定に注意が必要な人物とされています。
幼い頃から絵や古詩を学び、19歳で画家の陈老莲に惹かれ研究を始め、李成、範寛、董源などを手本に独学しました。
特に陳洪綬を真似て描くことが多く、似た作風も見られます。
張大千と敦煌で数年間壁画の模写に取り組んでおり、石窟芸術の考察研究や古代書画の収集、鑑定に従事しました。
ちなみに石窟とは自然の洞穴・人工的に作った洞穴の総称で、中国では石窟を利用した石窟寺院を省略し、単に石窟と呼んでいます。
晩年は李成、范寛などの画風に倣っており、書画の鑑定の仕事と合わせて制作活動を行っていました。