青銅で制作した工芸品や武器などのことです。
古代中国の夏・殷・周・漢の時代に主に作成されました。
青銅器には大きくわけて3つの種類に分けることができます。
鼎(テイ・かなえ)、卣(ユウ)、爵(シャク)、豆(トウ)など容器として使用するものは主に祀りや儀式に用いられました。
次に編鐘(ヘンショウ)、銅鉦(ドウガネ)など楽器も祀りや儀式に用いられることが多く、実用品としては不向きな装飾が施されています。
最後は銅矛(ドウホコ)、銅戟(ドウゲキ)、銅剣(ドウケン)、銅戈(ドウカ)などの武器が存在します。
また、これらの青銅器には文字を入れたものが多く、現在の漢字の原型となったものです。
その内容は当時の政治内容であったり、社会状況など貴重な歴史の資料としても扱われています。
長い期間、製品の中心となっていた青銅器ですが、春秋戦国以降に鉄器が普及したことにより衰退していきました。