中国の伝統的な竹製品に様々な模様や飾り文字を刻んだ工芸品の事です。
実用品や日用品と飾り物や置物の2種類に分けられます。
始まりは六朝時代からだと言われており、明や清の時代ではもっとも盛んに行われていました。
現存する古代の竹彫刻作品は明や清の時代に作られたものがほとんどで、作品は筆入れ、印章、そして扇子の骨組みがもっとも多く作られていたようです。
竹彫刻は透かし彫り、浮彫が基本となっていますが、竹彫刻独特の技法、留青というものがあります。
これは青竹の表面を活かして図案を彫っていくもので、職人の技術と構成力が必要とされています。
現在では、四角形の中に山水や人物、楼閣や鳥獣をきざむ嘉定派、竹の根と竹の板に文字を刻む金陵派、留青の技法を使って作品を作る浙江派など様々な流派が存在し歴史と伝統を受け継いでいます。