唐三彩とはの唐の時代に作られた低火度焼成の鉛釉陶器のことで、緑、褐色、藍色などの発色を得る豊かな色彩が特徴です。
貼花・刻花・印花といった技法で装飾され、宝相華・唐草・蓮華・蓮葉・魚子・動物・人物などの文様と釉薬を組み合わせることによって、陶器の姿形に合った美しさを引き出しています。
唐の時代に誕生したと言われており、貴族専用の盛唐三彩と一般市民や海外輸出用の晩唐三彩と2種類に分けることができます。
また、貴族の墓から副葬品として多くのものが発見されていますが盗掘によってその貴重な唐三彩は闇へと消えているのが現状です。
現在では中国の第一級の国宝として扱われ、博物館で保管されていたり、コレクターの間で高値で取引されています。