張問陶を買取ります
張問陶は中国・四川省遂寧県出身の清時代に活躍した詩人です。
字(あざな)を仲冶、号を船山といい、その容貌が猿に似ていることから、蜀山老猿とも号したといわれています。
また、雍正帝のときの賢相、大学士・張鵬翮の玄孫としても知られています。
進士となり、翰林院庶吉士、都察院御史、吏部郎中などをつとめたのち、莱州 (山東省)知事をつとめたエリートで、退官後は蘇州に住んで江蘇・浙江地方を遊歴しています。
京官時代には洪亮吉とも親交があり、彼が袁枚に認められる契機をつくったのも洪亮吉でした。
20年間の中央士官を通じて中央詩壇での高い評判を得ており、先妻・継妻への追慕相聞や用人への親近感などを歌った作品が特徴的です。
また、日本にも江戸末期から明治にかけて多くの愛好者が見られ、「船山詩草」は日本でも多くの愛読者がいた事で知られています。
詩文以外にも書画にも優れた才能を発揮しており、「書は放野で米芾に近く、画は徐渭(青藤)に近く、経意せざる所に天意あり」と称賛されています。
その評価は「李白の再生」ともいわれ、高い評価を受けている事がこの言葉から分かります。