創業年=2004年
創業者=ピエール・デュボア
創業地=スイス(ル・リュー)
「ピエール・ドゥ・ロシュ」は、ピエール・デュボア氏によって2004年に設立された、スイス伝統を守り続ける新興ブランド。デュボア氏は、複雑クロノグラフのモジュール製作で知られる名門デュボア・デプラ社の一族の出身。現在はモジュールだけでなく、ベースムーブメントの開発も手がけ、スイス時計産業を影で支える屋台骨になっている。代表モデルには革新的なクロノグラフ角型キャリバーの機械式「クロノグラフ スプリットロック」がある
「スプリットロック」は、クラシックなトノー型ケース。そのケーズには上下二つの時計が搭載されている。12時位置にETA2671ベースの通常の時計、6時位置にはデュボアデプラオリジナルの同軸クロノグラフが搭載されている。4時位置のボタンでスタート、ストップ。8時位置のボタンでリセットを操作。シースルーバックからは複雑なムーブメントを堪能できるユニークはウオッチである。
また、2010年の「グランドクリフ TNT ペンタ」は、クロノグラフとビックデイトを装備。クロノグラフは通常の針による表示で¬はなく、文字盤を回転させる表示方法を採用し、機械の複雑な動きを楽しめるクロノグラフ¬に仕上がっている。さらに、バーゼル・ワールドに出品した「TNT ロワイヤル レトロ」(TNT ROYAL RETRO)は、1本のセンター秒針がダイアルを1周することで60秒の経過を表示する通常の時計とは異なり、ダイアル外周部に設置された6本の短秒針が「0→10」「11→20」と10秒ごとにリレーすることで、1周60秒の経過を表示。しかも各秒針は各々の到達点に達した段階で帰零するレトログラード機構で、その着想力と技術力に注目が集まった。