=1960年
創業地=日本
セイコーが、「グランドセイコー」を発売開始したのは1960年。当時は高級腕時計といえば"スイス"というのが一般的な認識で、そういった時代に、スイスの高級腕時計に挑戦する国産最高級腕時計として誕生した。「グランドセイコー」は、誕生以来、実用時計の最高峰を目指し、高い時間精度、見やすさ、使いやすさ、耐久性といった腕時計本来の在り方を追求し、高級ウオッチとして弛まぬ進歩を重ねてきた。「メカニカル」、「クオーツ」に加え、双方の技術・技能の蓄積を融合した独自の機構「スプリングドライブ」の3つの機構からなるコレクションは、2010年から本格的にグローバル展開を開始し、世界中で高い評価を得るに至っている。
1969年に登場したグランドセイコー「V.F.A.」は、機械式時計としての正確さを極限まで追求した超高精度機械式腕時計。その精度は「月差±1分以内」。「日差」が常識の機械式腕時計の中で「月差」表示をした画期的な機械式腕時計。しかし1970年代には、機械式グランドセイコーは一旦市場から姿を消した。その後、1998年に登場した「キャリバー9S」で復活。2004年には、ぜんまいのほどける力を動力源としながら水晶振動子で精度を制御するという、その開発に27年もの時間を必要としたセイコー独自の新機構「自動巻スプリングドライブ キャリバー9R」を搭載したグランドセイコーが誕生。さらに、ぜんまい駆動の「クロノグラフ、キャリバー9R86」、自動巻10振動ムーブメント キャリバー9S85を搭載した「メカニカルハイビート36000」など実用時計の最高峰を目指した挑戦が続いている。
一方、1993年には、クオーツの常識を超えた「キャリバー9F」を搭載した画期的なクオーツ時計が登場。それはクオーツ時計でありながら、機械式時計のような長く、太い針を回すトルクを持ち、夜中の12時過ぎに瞬時に切り替わるカレンダーを持ち、秒針の震えをなくし秒針の的確な動きを実現する機構を持った最先端クオーツだった。