創業年=1869年
創業者=ロベルト・ミューレ
創業地=ドイツ(グラスヒュッテ)
「ミューレ グラスヒュッテ」は、ドイツの船舶用測定機メーカーである。現在日本では腕時計メーカーとして知られている。現在、ベースムーブメントはエタ製を使用するが、独自に改造調整して製品化している。実用本位のデザインの製品が多い。
1869年に高精度計測機器メーカーとして設立されたミューレ社は、その後紆余曲折を経て、1994年に測定機械と精密機械の製造技術力をもち、かつ時計作りに関しても有数な実力を持った存在として再興。ミューレ社がまず取り組んだのは、船舶航海用時計で、日差最大0.01秒という革新的クォーツ「マリン・クロノメーター」の開発に成功し、その技術を生かして、1995年から機械式腕時計の製造を本格的に開始した。徹底した視認性を重視した文字盤が特徴のパイロットウオッチシリーズ「テラノート」は世界的に人気である。
ミューレ社の基本コンセプトは、あくまでも「測定機械としての時計」であるという哲学にあり、機能を優先させて、いかにもドイツらしい無駄の無いフォルムと堅牢な本体を持ち、ミューレファインチューニングという高精度の調整が特徴である。パテント取得の「ウッドペッカー レギュレーター」、自社開発の「3/4プレート」など、2014年には完全自社ムーブを完成させるべく意欲的に取り組んでいる。