製造者=POLJOT社
創業地=ロシア
人類史上初の宇宙へ行った時計「シュトゥルマンスキー」。1961年にソ連空軍パイロットであったユーリ・ガガーリンが人類史上初の宇宙飛行士として世界にその名を知らしめた。そのとき、腕に巻かれていた時計が「シュトゥルマンスキー」だった。
モスクワ第1時計工場の流れをくむ「シュトゥルマンスキー」は、コスモウォッチであることから手巻き時計にこだわり製造され、ソ連空軍のパイロット、政府高官のみに支給されていた時計ブランドである。2002年には、ユーリー・シャーギンが、「GAGARIN ANIVERSARY」モデルを着用し宇宙へ飛びたった。シュトゥルマンスキーブランドの中には、ソ連時代に海軍高官のみに支給された「OKEAN」を蘇らせロシア海軍北海海軍第31原子力潜水艦艦隊(ロシア最大の艦隊)に現在も使用されている
1990年代頃製造の「STURMANSKIE 2レジスター 手巻きクロノグラフ 航空時計・H-7330」は、1990年に日本人初の宇宙飛行士である秋山豊寛氏が宇宙へ旅立つ時に装着していた時計と同じモデルだ。搭載ムーブメントは、POLJOTの「Cal.3133(P3133)」で、スイスのクロノグラフを得意とするエボーシュメーカーで有名なバルジュー社の生産ラインを購入して、モスクワ第一時計工場(現POLJOT社)が独自生産をしたムーブメント。グレイをベースにした文字盤には赤色に塗られたクロノ針や30分積算計針が、中心下部にはカラフルなロゴデザインが配されており、カジュアルに着用しやすいクロノグラフとなっている。6時位置にはデイト表示があり、インデックスも全数字と視認性にも優れ実用的である。
ユーリ・ガガーリンの人類初の有人宇宙飛行の成功から2011年で50周年を迎えたことを記念して製作された、わずか500台限定モデル「シュトルマンスキー ガガーリン記念モデル」も人気あるウオッチである。