【阿波正藍しじら織】着物・和服の買取作家・取扱い一覧

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阿波正藍しじら織

阿波正藍しじら織
阿波正藍しじら織(1866~現代)

阿波正藍しじら織は徳島県徳島市で生産されている綿織物です。
経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定されており、徳島県指定無形文化財にも認定されていますが、「阿波しじら織」として認定されています。


阿波の旧藩主・蜂須賀の時代では、一般庶民階級である庶民が絹布を用いる事が固く禁じられており、庶民たちは工夫をこらし、木綿織物で外見の美を生み出していきました。
そこで誕生したのが「たたえ織」という木綿織物で、「たたえ」とはこの地方の方言で「経糸を引いてそろえる事」を意味しており、後にこれが阿波正藍しじら織へと生まれ変わります。
ある日、阿波国名東郡安宅村(現・徳島市安宅)に住む海部ハナという人物が「たたえ織」を改良した織物を織り、それを雨に濡らしてしまいました。
乾かすために天日干しを行ったところ、おもしろい凹凸ができた事をヒントに、呉服商の阿部重兵衛と共同で改良を重ね、「しじら織」を完成させます。
その後、阿波藍という天然の植物から作られる藍で染め上げる事によって、藍の濃淡をいかして様々な藍色を生み出し、「阿波正藍しじら織」が作られるようになりました。


阿波正藍しじら織はシボと呼ばれる凹凸がある事が特徴で、この凹凸によって生地が肌につく面積が小さくなるため、汗をかいても張り付きにくく、清涼感のある着心地に人気が集まっています。
また、木綿で作られているため吸湿性も高く、夏の衣料に最適とされています。
現在では着物はもちろん、ネクタイやシャツなども作られており、現代生活に合った製品作りが行われています。

阿波正藍しじら織年表

1866年 「たたえ織」という木綿織物を海部ハナが改良して阿波正藍しじら織が生まれる
1978年 経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定される
2010年 とくしま市民遺産に認定される

阿波正藍しじら織代表作

『着物』
『浴衣』
『反物』
『ネクタイ』
『カバン』

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