日本の染色家。
1982年、東京に生まれる。
私立商工中学校を卒業。
江戸の刺繍大御所・大彦の二代目。
父の経営する問屋や工場で染色の考案・制作を学ぶ。
1925年、父の死に伴い「大彦」を継承。
1928年には大彦染織美術研究所を設立。
伝統的な染色刺繍の研究・復元及びそれらに自身の創案を加味した
正統的な衣装捜索を活発的に行う。
皇室慶事の調整・大劇場の緞帳や大パネルなども手掛けた。
作品は友禅染と日本刺繍を駆使し、独自な感性で美術的な作品が多い。
また、芥川龍之介とは江東尋常小学校付属幼稚園入園時からの友人である。
芥川は親友・野口について「学校の友達」の中で「小学時代に僕と冒険小説を作る。僕よりうまいかも知れず」と紹介している。
事実、芥川とともに回覧雑誌「日の出界」「流星」を作った。