昭和時代の正藍染伝承者であり、
重要無形文化財「正藍染」の保持者。
宮城県栗原郡生まれ。
千葉家へ嫁いだ時に姑から千葉家の家業であった
自給自足的な染職業、なかでも千葉家に伝承された
独特の藍染技法の手解きを受ける。
その技法は熱を加えず藍を自然発酵させて染めるという
年間で25反前後のとても希少なもの。
麻の栽培から糸績み、手機による織り、藍の栽培から
古来の特殊な藍建てによる染めまでの作業を一貫して行う。
1955年、このような古来からの染色工程に精進し、
また正しく体得している唯一の技術者として
重要無形文化財「正藍染」の保持者に認定される。