【由水十久（初代）】着物・和服の買取作家・取扱い一覧

由水十久（初代）

由水十久（初代）(1913～1988)

大正から昭和時代の加賀友禅作家。
石川県指定無形文化財。
本名は「徳男」。

1913年、石川県金沢市に生まれる。
幼い頃より日本画を習得し、日本国内はもちろん、
海外でも個展を開くなど、その才能を惜しむことなく発表した。

実写的な草花模様が中心の加賀友禅の中で、
最も扱いにくい人物がを好み、
特に唐子とよばれる童子に対する思い入れは独自の世界観がある。

作品は着物だけにとどまらず、染色による大画面の壁紙装飾や、
額装、軸ものなどにも取り組み、その才能を発揮する。

1988年、伝統文化ポーラ大賞の受賞の数か月前に、逝去。

由水十久（初代）年表

1913年　石川県漢沢和紙の料理屋の子として生まれる
1927年　京都に出て、紺谷静蕉に師事し、友禅染を学ぶ
1938年　京都で独立
1947年　帰郷し、仕事を始める
1973年　共同組合加賀染復興協会の理事に就任
1975年　加賀友禅・由水十九作品集を出版
1977年　伝統工芸士に認定
1978年　石川県無形文化財に認定、加賀友禅技術保存会技術者会員に認定
           染絵集「うなゐ」豪華本を出版
1979年　染絵集「うなゐ」普及版を出版
1982年　染絵集「夢幻泡泛」豪華版を出版
           アメリカより招待を受け、文化ホールにて個展を開催
1983年　染絵集「夢幻泡泛」普及版を出版
            第6回石川テレビ賞を受賞
1985年　続「由水十九作品集」を出版
1988年　金沢・京都にて染道六十周年記念展を開催
           第8回伝統文化ポーラ大賞の受賞を前に逝去