雅楽の右方、高麗楽(こまがく)や東遊(あずまあそび)を奏するのに用いられる竹製の横笛で、狛笛とも書きます。
英語ではKorean fluteというように、起源は朝鮮半島といわれています。
サイズは、長さ約36cm、内径約1cmで、指孔は6個あり、鋭く高いクリアな音が特徴です。
西洋楽器のピッコロに似ており、龍笛に比べると、小さくて細身です。音は龍笛よりもやや高めで、長二度高音にずらせた音域をもっているとされています。
雅楽においては、旋律(副旋律)を担当しています。
高麗笛の管の表面は、伝統的に竹の表皮をそのまま用いているものと、龍笛と同じく削っているものとあり、
歌口と指穴の部分を除いて樺巻または籐巻が施されているものがあります。管の内壁には漆を塗られ、頭端に青地絹または緑色の絹が張られています。