エルコーレ・モレッティ Ercole Morettiを買取ります
エルコーレ・モレッティ Ercole Morettiはイタリア・ムラーノ島に住むモレッティ三兄弟によって創立したガラス工房です。
古代ローマの技法であるムリーネ技法を復活させたとしてガラス工芸界に大きな影響を与えた事で知られています。
その中でも得意としているのが、「シェブロン」と呼ばれる縦縞や星のような模様を持つガラスを生み出す技法と、「ミルフィオーリ」と呼ばれるガラスの棒を制作してそのガラスの棒を輪切りにする事によって金太郎あめのように同じ模様をいくつも生み出す事のできる技法です。
また、ビーズに金箔、銀箔や石模様を使用し、アフリカンモザイクやソンメルソ(何色ものガラスの層が重なったもの)や、フィオラートと呼ばれるビーズと金銀を融合させた芸術を生み出し独創的なアイデアで企業として成功をおさめました。
エルコーレ・モレッティでは製品の一定水準を守るためにマエストロと呼ばれる熟練した職人のみが制作にあたっており、技術、芸術性の両面において高いレベルを保ち、確かな伝統を持っています。
また、厳しい品質基準により、全てが手作業で行われているにも関わらず、同じレベルの完璧な製品を生み出している事もエルコーレ・モレッティの人気の一つとなっています。
この伝統的な技法は父から息子、息子から孫へと代々受け継がれ、一世紀に渡り生産され続けており、優れた作家しか展覧会を開くことが許されていない、ドゥカーレ宮殿において展覧会を行うなど、ヴェネチアガラスにおいて中心的役割を果たしました。