コールポート Coalportを買取ります
コールポート Coalportはイギリスでジョン・ローズとエドワード・ブレークウェイによって創立された陶磁器メーカーです。
アンティーク市場での知名度が非常に高く、収集家などから根強い人気を誇るブランドとして知られています。
主に洋食器の制作を行っていましたが、他にも「シンブル」というコップ型の陶器を指先にはめて使う西洋の指ぬき(裁縫道具)の制作も行っていました。
シンブルはコレクターも多く、コールポートの丁寧な仕事はシンブルコレクターにとっても満足のいく仕上がりになっています。
カーフレイ窯で働いていたジョン・ローズは独立してエドワード・ブレークウェイとともにイギリス・シュロップシャーで、地元の安価な炭石と上質な粘土を使って陶磁器の制作を行うために開窯をしたのがコールポートのはじまりとされており、後にジョン・ローズが働いていたカーフレイ窯を買収して19世紀を代表する陶磁器メーカーとなります。
更にコールポートはセーブル様式を取り入れた事で大きく発展を遂げ、ヴィクトリア女王から豪華なデザート用の器の制作依頼を受けたり、ロシアのシーザー・ニコラス1世に贈り物として献上するなど、イギリスを代表する陶磁器メーカーとして活躍をみせます。
ロンドン万国博覧会では「バリー・ローズ」と呼ばれるピンク色を開発して注目を浴び、「バリー・ローズ」はフランスのセーブルにも大きな影響を与えました。
その後、財政難に陥ったコールポートはウェッジウッドグループの傘下に入り、その19年後にウェッジウッドとウォーターフォードの合併によりコールポートの製造はごく一部を除き、中止となってしまいました。
現在、コールポートの窯跡は博物館としてコールポートの歴史を知るための場所として提供されおり、歴代の作品を見る事ができます。