ミントン MINTONを買取ります
ミントンはイギリスの陶磁器ブランドで、銅版転写技術を応用して金彩を豪華に使用した「世界で最も美しいボーンチャイナ」としてヴィクトリア女王に賞賛された経歴を持っています。
また、「ハドンホール」という独特の花柄はミントンの代名詞といっても過言ではなく、この柄を際立たせるために「ファイフ・シェイプ」という器のボディが波打つようなシェイプになっているのも特徴です。
ミントンは銅版転写の彫刻師であったトーマス・ミントンによって設立されました。
トーマス・ミントンは機能美を追求する窯が多い中で、はじめから芸術性を追求し、装飾性に富んだ作品を制作する事に尽力しました。
その後、2代目を継いだ息子のハーバート・ミントンは生産性を高めるとともに大理石のような美しさを持つ「バリアン陶器」や金を腐食させて模様を作る「アシッド・ゴールド技法」を生み出し芸術性も高め、王室御用達を受けるなどミントンの名を不動のものとしました。
甥のコリンの時代になると若手のアーティストやデザイナーを起用して、豪華絢爛な作風から一変し、デザイナーのジョン・ワズワースがハドンホール城の壁に掛けられていたタペストリーのモチーフからヒントを得て「ハドンホール」を発表し、これまでのミントンのイメージを変える事に成功しました。
また、セーブルからマイク・ルイ・ソロンを引き抜き、釉薬を掛ける前に装飾する「パテ・シュール・パテ」の技法がミントンにもたらされ、いくつか制作されましたが手間のかかる技法なので採算が合わず、制作は中止となりました。
ミントンはタオルやエプロンなどのファブリック製品も充実していたため、日本の百貨店でもよく見かけるブランドでした。
しかし、2009年に日本から撤退してしまい、見かける機会も減ってしまいました。
そのためインターネットや中古市場での需要が増えており、ますます人気の高まるブランドとして注目を浴びています。