森村市左衛門と森村豊の兄弟が創立しました。
1876年、鎖国が解かれたばかりの時代に不平等条約によって
金が国外に大量流出してしまう現状を懸念し、
福沢諭吉に相談すると「金を取り戻すには海外貿易しかない」
と助言を受け、弟・森村豊がアメリカへ渡航しました。
その年に銀座に貿易会社「森村組」を創立し、
2年後にはニューヨークに小売店「モリムラブラザーズ」を開業しました。
日本の骨董品を中心に扱う中で陶磁器の将来性に確信を持ち、
1895年にモリムラブラザーズに図案化を開設しました。
ニューヨークの日本人デザイナーによってデザインされたものが
日本の絵付け専門工場で忠実に再現され、器になりました。
その精緻な器は好評を得て、地位を確立しました。
また同時期に白色硬質陶磁器の研究に着手し、
約20年もの年月を経て1904年に日本陶器合名会社を創立しました。
そして、名古屋の則武に近代的な大工場を建設し
ここでも白色硬質磁器製造への試行錯誤を続けました。
そうした長い年月の研究を経て、
1914年に日本発のディナーセット「SEDAN」を発表しました。
その後も数々のデザインを生み出し、
ノリタケブランドは世界中へ広まっていきました。
「美しく精緻な陶磁器を日本で作りたい」という
物作りにかける情熱は現在までも受け継がれています。
1859年 森村市左衛門と森村豊の兄弟が海外貿易を志す
1876年 銀座に輸出商社「森村組」を、ニューヨークに小売店「モリムラブラザーズ」を創業
1895年 モリムラブラザーズに図案部を開設
1904年 日本陶器合名会社(現ノリタケカンパニーリミテド)創立
1914年 日本発のディナーセット「SEDAN」を発表
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