1735年にカルロ・ジノリが創立しました。
1700年頃まではヨーロッパで磁器を作ることができず、
日本や中国などの精巧な美しさに憧れていました。
カルロ・ジノリはトスカーナ大公国の要職ながらも
時代の要求に敏感で、鉱物学に詳しい事から
自身で原料土を探し、研究を重ねイタリア初の窯を誕生させました。
開窯当時は職人の数も少なく、一色のみの装飾でしたが
間もなく多色による薔薇模様などの作品を生み出しました。
カルロ・ジノリの死去後は息子のロレンツォ・ジノリが継承し
新しい工場を建設し、研究を重ね白磁を完成する事ができました。
そして、この時代に現代でも受け継がれている
「イタリアンフルーツ」や「アンティックローズ」も誕生しています。
三代目となるカルロ・レオポルド・ジノリの時代には
フィレンツェに初の直営店をオープンし、
王族や貴族しか手に入れることが出来なかった磁器を
一般の人々へと広めていきました。
四代目のロレンツォ二世・ジノリの時代には
1300人の職工と11の磁器窯を持つまでに成長を遂げ
作品も博覧会や展示会で高い評価を得ています。
そして、この年代に日本から欧米視察団がイタリアへ到着し
工業化が進んでいたジノリ工場を訪問しています。
そして最後となる五代目のカルロ・ベネデット・ジノリの時代は
燃料に電気を使用する窯を大幅に増やし、生産量を増大させました。
1880年頃にはイタリアのウンベルト一世からの注文を受け
「森の果実」をモチーフにしたシリーズを制作しました。
陶磁器業界に数々の功績を残し、
その作品達は現在でも愛され続けています。
1735年 創立
1801年 初の直営店がオープン
1880年 ラウンベルト一世からの注文でシリーズ作品を制作
イタリアンフルーツ
ギルランダ
アイリス
アルゴナウーティ
アマデウスブルー
アンティコチェリー