ロイヤルクラウンダービー Royal Crown Derbyを買取ります
ロイヤルクラウンダービーはジョージ3世より「クラウン」の称号を、ビクトリア女王より「ロイヤル」の称号を賜り、イギリスで唯一、二つの称号を冠する陶磁器ブランドとして知られています。
現在ではイギリスの陶磁器ブランドのほとんどがイギリス国外で生産を行っていますが、ロイヤルクラウンダービーはイギリス国内で生産を続けている貴重な陶磁器ブランドです。
イングランドのダービー州で1750年に創業したロイヤルクラウンダービーは、創業当初はオーナメントの制作が中心でしたが、チェルシー窯やボウ窯といった有名な窯を傘下におさめ、食器のラインナップを充実させていきました。
「ダービー・ジャパン」と呼ばれるシリーズの中でも「オールドイマリ」というパターンは、日本の伊万里様式との出会いから誕生したシリーズで、現在でも高い評価を受けているデザインです。
この他にも銀食器をモチーフにしたシェイプと装飾技法を導入し、ペルシャやインド芸術に影響された盛金装飾や透かし彫りなど、豪華な色使いをダービー様式と融合させ、豪華なデザインを生み出してきました。
更に「エッグシェル」と呼ばれる薄手の素地を開発し、陶磁器に独特な味わいをもたらし、高い収集価値を持つ動物をモチーフにしたオーナメントの「ペーパーウェイト・コレクション」を発表し、世界で注目される陶磁器ブランドとなりました。
その証拠に、チャールズ皇太子御結婚の際の引き出物や、タイタニック号の一等船室の食堂で使われていた食器がロイヤルクラウンダービーの陶磁器を使用していました。
そんなロイヤルクラウンダービーも1970年初頭からロイヤル・ドルトン・グループ傘下に入っていましたが、2000年にヒュー・ギブソンが買取り、現在、ロイヤルクラウンダービーは独立した企業として福祉活動にも力を注いでいます。