【テレジアンタール Theresienthal】洋食器・インテリアの買取作家・取扱い一覧

テレジアンタール Theresienthal

テレジアンタール Theresienthal(1836～)

テレジアンタール Theresienthalを買取ります

テレジアンタールはドイツのガラスメーカーで、もともとはロザリオのビーズを制作していました。

バイエルン王国のルードヴィッヒ一世の妃である「テレジア王妃」の名前に由来して、テレジアンタールとなってからはバルト・ガラス(森林ガラス)と呼ばれるバイエルン独特の樹木の木灰を混ぜたカリ・ガラスを使用したガラス製品を手掛けるようになりました。

このカリ・ガラスは、クリスタルに匹敵する透明度を持ち、大変軽く、実用的なものとして絶大な人気を誇りました。

テレジアンタールの最大の特徴は、グラヴィールの繊細さ、ヴェネチアに由来する技法の華麗な玉飾り、繊細なカットやエナメル装飾など、高度な技術と豊富な経験をもった熟練の職人たちの手作業によって生み出されている事です。

ドイツ南部、バイエルンの深い森の中で、実業家フランツ・シュタイガーバルトによって創立されたテレジアンタールは、王侯貴族たちの間で何代にもわたり愛され続けてきました。

その証拠にシンボルマークには王冠が使われており、この事からも王室などと密接な関係にあった事が分かります。

その後、貴族をはじめ街の富裕層にも広まり、テレジアンタールの名は一躍有名となりました。

特にパリ万国博覧会へは2度の出品を行っており、ブロンズとゴールドのメダルを獲得しています。

そんなテレジアンタールはアールヌーヴォーが盛んだった頃が絶頂期で、有名なアーティストたちにグラスの形状やモチーフのデザイン、絵付けなどを依頼し、歴史に残る有名な作品を残しました。

テレジアンタール Theresienthal年表

1836年　フランツ・シュタイガーバルトによって創業する

1937年　バイエルンで最初の公社となる

1843年　バイエルン王立銀行が工場を買収する

1861年　ミヒャエル・フォン・ポッシンガーが経営者となる

1867年　パリ万国博覧会で銅賞を受賞する

1869年　ルードヴィヒ二世が白鳥城を建設しガラス製品を注文する(1886年まで)

1870年　デザインを多数開発する(1900年まで)

1900年　有名なアーティストとコラボする

1912年　ハンス＆エゴン・フォン・ポッシンガー兄弟が工場を継承する

1917年　アメリカでビジネスを開始する

1920年　世界恐慌の間だがアメリカとのビジネスで経営を安定させる(1933年まで)

1933年　ドイツの政策変更によりアメリカへの輸出が衰退する(1939年まで)

1937年　パリ万国博覧会で金賞を受賞する

1939年　多くの優秀な職人が戦死し製造を最小限に抑える(1945年まで)

1948年　西ドイツの経済復興により回復する

1949年　コンコルド・シリーズを発表し、ドイツで大成功をおさめる

1951年　ハンス・フォン・ポッシンガーが逝去し、エゴンが事業を継承する

1973年　マックス・ガングコフナーとフュッチェンロイターに売却する

1982年　フュッチェンロイターが完全買収し高級ガラスメーカーとなる

1996年　一時的に工場が停止する(2000年まで)

2004年　BMW財団の支援者らにより工場を再開する

2006年　バイエルンの一族がテレジアンタールを買収する