人間国宝 二代目 前田竹房斎は、大阪・堺のレジェンド竹工芸家です。
幾重にも重なる優美な編みで、透けて見える隙間を格調高い空間へと築き上げました。
前田 竹房斎 | まえだ ちくぼうさい |
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1917年(大正6年)~2003年(平成15年) | |
本名 | 前田 房次 |
認定 | 重要無形文化財(人間国宝)(1995年) |
二代目 前田竹房斎の父である初代 前田竹房斎は、貿易・商業が盛んでものづくりの街として栄えていた堺市で、土壁の網代を編んでいたところ竹工芸家である三代目 早川尚古斎にその才能を認められます。
それをきっかけに独学で竹工芸を学んだ初代 前田竹房斎は、皇室への献上品や皇室の外国交友時の贈答品を幾度となく制作し、高級花籃の名匠として知られました。
自然の竹根の形を生かした作品が巧みで特に評価が高く、現在も世界的に人気の竹工芸家です。
二代目 前田竹房斎は14歳の時に簿記学校に通いながら父の工房で修行していました。
さらに20歳の時にハワイに渡航し竹芸開発に努めますが、同年に日中戦争に徴兵されます。
復員後はほぼ独学で竹工芸を学び、その後1952年(昭和27年)、35歳のときに亡き父の後の竹房斎の名を受け継ぎました。
二代目 前田竹房斎は父から受け継いだ手堅く精密な技術を活かしつつ、個性あふれる格調高い作風を生み出しています。
1995年に人間国宝に認定され、大阪・堺市のレジェンドとして活躍していましたが2003年に亡くなり、前田竹房斎の名は途絶えてしまいました。
二代目 前田竹房斎は『重ね網代編み』(別名: 透かし編み)を編み出したことで有名です。
この原型となる『網代編み』は隙間なく編むので頑丈ですが、『重ね網代編み』は竹が何層にも重なるレイヤーと隙間が美しい技法です。
また細い丸ひごを並列して繊細な流線美を出すことも二代目 前田竹房斎の特徴であり、非常に高度な技術を要します。
今回お買取りの手付花籠も細い丸ひごの曲線が美しい二代目 前田竹房斎らしい作品です。
竹細工は自然素材ですので保管の方法によって状態が異なり、その状態によって大きく価格が変動します。
保管状態が良い作品であれば、二代目 前田竹房斎の竹細工は高価買取が期待でき、共箱があれば更にプラス査定です。
保管の場合は、湿気と直射日光を避けて風通しの良い場所で保管下さい。
それでも自然素材ですのでカビが生えたり虫が住み着いてしまったりすることがあります。
替えがある日用品であればカビはアルコールや薄めた漂白剤を含んだ布で拭き取り、虫には熱湯をかけて退治し、よく自然乾燥することで対処ができますが、竹素材そのものを傷めてしまい価値を下げてしまう危険性が伴います。
価値の高い竹製品にカビや虫が疑われる場合は、ご自分で処理せずにすぐに査定のご相談を下さい。
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倉庫の中で転がっていた、捨てようと思っていた竹細工が二代目 前田竹房斎の作品であった、という可能性もあります。
また、お茶道具の処分などお考えではないでしょうか?
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今回お買取りの手付花籠は細い丸ひごの曲線が美しい二代目 前田竹房斎らしい作品で、非常に状態が良く、かつ共箱付きであったので高価買取となりました。
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