【安部榮四郎】人間国宝・重要無形文化財保持者の買取作家・取扱い一覧

0120-226-590 営業時間 9:00~19:00(年中無休)
買取品目一覧

安部榮四郎

安部榮四郎
安部榮四郎(1902年~1984年)

『雁皮紙(がんぴし)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ジンチョウゲ(沈丁花)科の植物である落葉低木の皮で
作られた紙を雁皮紙といいます。


繊維が短く細かいため、表面がきめ細やかで光沢があり、
筆あたりが非常に柔らかいため、
文字を書くために生まれてきた和紙と言えます。
また永久保存に耐えられるほどの強靱な緊密さがあり、
害虫などにも強く変色しにくいため、
古くは平安時代から絵巻物や流麗な公家風のかな書物、
仏教経典や書籍などにも使われました。


そのため古い時代に書かれた雁皮紙は今でも数多くの文化財
として博物館などに残されています。
その半面で、原料である雁皮は野生のものの樹皮が用いられるため、
栽培が困難で、成育が遅く栽培が難しいと言われています。
製造にも手間がかかるため、
現在ではごく僅かしか生産されていません。


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


<生い立ち>

安部榮四郎は、
昭和43年に雁皮紙の伝統技術を高く評価され、
重要無形文化財の認定を受けます。


島根県八束郡岩坂村別所(現:松江市八雲町別所)
に生まれた安部榮四郎は、幼い頃から家業の紙漉きを
手伝い技を習得しました。


安部榮四郎が育った村は古くから紙漉きが行なわれている
産地でしたが、名高い紙漉き産地とは言えず、
また和紙はあくまでも "消耗品" にすぎず、
その上に絵や書が描かれることによって始めて完成品となるという、
和紙そのものの持つ美しさを認めない考え方や、
誰が漉いても同じだという、紙漉職人の技術の優劣や地方的社会の
常識的な和紙の見方に対し、
自発的な修練と研究によって和紙の美しさ・真価を主張する
努力を重ねてきました。


昭和6年、民芸運動を提唱し始めた柳宗悦が松江を訪れた際に、
安部榮四郎の漉いた雁皮の厚紙をみて、
褒め称えたのが機縁となり、安部は民芸運動に参加するようになり、
染織、陶芸、版画などの仲間達に励まされ、鍛えられながら、
和紙の持ち味を殺さずに生かして染めた和染紙、
水の美しい動きを生かして繊維を漉き込んだ
模様紙、楮、三椏、雁皮などの植物繊維の特色をうまく生かして
漉き分けた数々の『生漉紙』を発表します。


昭和9年には東京で、初めての紙すき職人の漉いた紙のみで
一堂を飾る『和紙の個展』という試みを行って以来、
国内の活動から飛躍し、海外でも和紙の個展を開催し、
以後、昭和55年までに、
パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、北京

の各地で個展を催し、

昭和59年に亡くなるまで、安部は毎年各地で展覧会を開催して

きました。

安部榮四郎年表

明治35年 島根県松江市八雲町岩坂(現:松江市八雲町別所)生まれ
昭和28年 全国農村工業輸出振興展で農林大臣賞受賞。
昭和29年 黄綬褒章を受賞。
昭和34年 島根県無形文化財として認定。
昭和43年 重要無形文化財 『雁皮紙製作技術保持者』 人間国宝認定
昭和44年 労働大臣表彰、優秀技能賞 受賞。
昭和46年 全国手漉き和紙連合会特別表彰受賞。
昭和47年 勲四等瑞宝章 受章。

安部榮四郎高価買取ならいわの美術にお任せください!

お問い合わせ・無料査定はこちら

美術店なので美術品、絵画、骨董品、宝飾品、ブランド品なども他店より高価買取!

全国出張買取
宅配買取
出張買取
遺品整理のご案内
はじめての方へ
いわの美術の強み
骨董品・美術品のお役立ち情報
いわの美術の買取専門サイト
お酒買取専門店
茶道具高価買取
骨董品高価買取
着物買取専門店
在庫高価買取
SSL グローバルサインのサイトシール