鴨下春明は昭和~平成時代の彫金家です。
伯父・桂光春に師事し、江戸金工の流れをくむ伝統的な彫金技法を学び、日本伝統工芸展に初入選し、後に伝統工芸日本金工新作展の監審査委員をつとめました。
刀剣の拵(こしらえ)の装飾品として発達し、現在では帯留めなどに使われている小金具を制作しており、魚や植物などを題材に細密華麗な作品を残しています。
その伝統的彫金技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定されました。
1915年 生まれる
1965年 日本伝統工芸展に初入選
1974年 伝統工芸日本金工新作展 監審査委員
1999年 人間国宝に認定
2001年 心筋梗塞により85歳で死去
『金具「鉄仙花」』
『玉虫帯留金具』
『撫子ブローチ』
『栗金具』
『飛魚金具』