鹿児島寿蔵は福岡出身の日本の人形作家、歌人です。
少年時代に自力で作歌し、画家を志していましたが、博多人形師・有岡米次郎に師事し、人形を制作します。
上京し、本郷洋画研究所にてデッサンを学び、東京田畑に窯を築いて当時はテラコッタ(陶製人形)を主に製作していましたが、奈良の神社・寺院を巡りその塑像からヒントを得て独自の人形製作を模索し「紙塑人形」として完成させました。
人形美術団体「甲戌会」や「日本紙塑藝術研究所」を設立し人形芸術の発展に尽力し、国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。
また、「アララギ派」の歌人としても活躍しており、歌誌「潮汐」を創刊し、歌集も数多く出版しています。
1898年 福岡市生まれる
1932年 紙塑人形を創始
1933年 日本紙塑藝術研究所を開き
1934年 人形美術団体甲戌会を結成する
1936年 帝展に入選する
1945年 短歌雑誌『潮汐』を創刊する
1961年 紙塑人形の人間国宝となる
1968年 『故郷の灯』他で第2回迢空賞受賞。勲三等瑞宝章
1982年 8月22日、83歳で死去
『鵜川』
『寿染和紙金銀砂子貼装紙塑「冬ごもり」 』
『紙塑人形「豊かな海」』
『稚児大師紙塑像』
『紙塑人形「珊瑚礁」』
『紙塑人形「ひみこ」』