室瀬和美は日本の陶芸家。
漆芸家・室瀬春二の子として東京に生まれる。
1970年、東京藝術大学美術学部工芸科入学し、在学中に安宅賞を受賞。74年卒。
1975年、「冬華文蒔絵飾箱」が第22回日本伝統工芸展にて初入選。
伝統的な蒔絵技法をベースに、大胆な構図と緻密な文様表現を融合させ、鋭い感性により気品漂う独自の作風を確立。
飾箱、小箪笥、香合、硯、茶器などに特徴を示すほか、平卓、チェス盤、楽器など様々な素材に蒔絵を施す。
1991年、目白漆芸文化財研究所開設。
2000年、金刀比羅宮本殿拝殿格天井「桜樹木地蒔絵」制作(-2004年)。
JR武蔵野線吉川駅前モニュメント「ナマズ」や祐天寺の壁画などのパブリックアートも手掛けている。
企業とのコラボレーションも積極的に展開し、ノキア(フィンランド)の高級携帯電話ブランド「ヴァーチュ」(世界限定4台、価格は1台2000万円)の装飾も担当。
2008年、重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)認定。
社団法人日本工芸会理事。日本文化財漆協会常任理事。漆工史学会理事。日本伝統工芸展 特待鑑査委員 日本伝統工芸展、日本伝統漆芸展、伝統工芸新作展の鑑査委員歴任。永青文庫評議委員。
1950年 漆芸家・室瀬春二の子として東京に生まれる。
1970年 東京藝術大学美術学部工芸科入学
1973年 安宅賞受賞
1974年 東京藝術大学美術学部工芸科卒業
1975年 「冬華文蒔絵飾箱」が第22回日本伝統工芸展にて初入選
1976年 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了(修了制作大学買い上げ)
1980年 東京国立博物館において漆工品保存修復に従事(~1988)
1984年 池袋西武百貨店本店にて第1回個展開催
1985年 蒔絵飾箱「麦穂」が第32回日本伝統工芸展にて奨励賞受賞
1989年 日本橋三越本店にて第2回個展開催
1991年 目白漆芸文化財研究所開設
1996年 三嶋大社蔵国宝「梅蒔絵手箱」模造制作(-1998年)、ドレスデン民俗博物館において漆工品修復に従事。
1999年 漆芸修復国際会議にて講演(ミュンヘン)
2000年 日本橋三越本店にて第3回個展開催。金刀比羅宮本殿拝殿格天井「桜樹木地蒔絵」制作(-2004年)。蒔絵螺鈿八稜箱「彩光」が第47回日本伝統工芸展にて東京都知事賞受賞
2004年 銀座和光本店にて第4回個展
2008年 重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)認定
『蒔絵螺鈿箱「朱光」』
『蒔絵螺鈿八稜箱「彩光」』
『蒔絵螺鈿華文平卓』
『蒔絵硯箱「涼花」』
『蒔絵螺鈿香合「飛鳥」』
『蒔絵丸筥「百華」』