佐賀県出身の陶芸家で重要無形文化財「白磁」の保持者でもあります。
日本工芸会参与、有田陶芸協会顧問をつとめており、華やかな絵付けが中心の有田焼の中で、シンプルな白磁に取り組み独自の有田焼を作り続けています。
また、ろくろの名手ともいわれており、その造形の美しさは思わず見とれてしまうもので、シンプルな白磁だからこそ必要な技術なのです。
生家は窯元であったため、陶芸家になる事はごく自然の事でした。
しかし、陶芸家よりも軍人を志した井上萬二は、15歳で海軍飛行予科練習生となりました。
翌年、復員すると父親の勧めで同じ有田焼の名窯・酒井田柿右衛門の元で働き始めます。
そこで奥川忠右衛門と運命の出会いを果たし、弟子入りして白磁やろくろの技法を学びました。
その後、酒井田柿右衛門窯を退社すると県立有田窯業試験場に勤務しながら磁器の成形、釉薬の研究を重ね、伝統的な白磁制作の技法を極めます。
そんな井上萬二の噂を聞きつけ、アメリカのペンシルバニア州立大学から有田焼の講師として招かれます。
ここではアメリカ人の発想は実に豊かで、同じものを目指していても型にとらわれない所に恒に新しさを求める姿勢を学びました。
帰国後も国内外での活動を続けながら、自らの制作はもちろん、後進の指導にも力を注いでおり、教え子は既に500人を超えており、アメリカにも150人以上の教え子がいます。
1929年 佐賀県で生まれる
1944年 海軍飛行予科練習生となる
1945年 復員し、酒井田柿右衛門のもとで働く
1952年 奥川忠右衛門門下生となり、白磁やろくろの技法を学ぶ
1958年 酒井田柿右衛門窯を退社し、県立有田窯業試験場に勤務する
1968年 第15回日本伝統工芸展で初入選する
1969年 ペンシルバニア州大学から有田焼の講師として招かれる
1977年 全国伝統的工芸品展で通産大臣賞を受賞する
1987年 第34回日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞する
1995年 重要無形文化財「白磁」保持者に認定される
1997年 紫綬褒章を受章する
2002年 モナコ国王の在位45年記念の展覧会を開催する
1929年 佐賀県で生まれる
1944年 海軍飛行予科練習生となる
1945年 復員し、酒井田柿右衛門のもとで働く
1952年 奥川忠右衛門門下生となり、白磁やろくろの技法を学ぶ
1958年 酒井田柿右衛門窯を退社し、県立有田窯業試験場に勤務する
1968年 第15回日本伝統工芸展で初入選する
1969年 ペンシルバニア州大学から有田焼の講師として招かれる
1977年 全国伝統的工芸品展で通産大臣賞を受賞する
1987年 第34回日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞する
1995年 重要無形文化財「白磁」保持者に認定される
1997年 紫綬褒章を受章する
2002年 モナコ国王の在位45年記念の展覧会を開催する