古代から江戸時代までの叢書です。
江戸時代の国学者である「塙保己一」は、古書の散逸を危惧し
古代からの歴史をひとまとめにした書物の制作を決心しました。
江戸幕府・大名・寺院・公家など、
各方面から協力を得て史料収集を行っています。
神代や帝王などを25の部門に分けて記述し
正編が1270種530巻666冊、続編が2103種1150巻1185冊という
日本最大の叢書を41年もの長い年月を経て完成させました。
1793年から1819年という長きに渡って正編が刊行され
続編も一部ですが刊行されています。
一大叢書を制作した塙保己一は現在でも賞賛され続けています。
【叢書(そうしょ)】
単行の書物を集め、書式を整えてからまとめで再出版したもの
【散逸(さんいつ)】
完成した書物がはらばらになり、行方不明になること