平安時代に醍醐天皇の詔により初めて勅撰された和歌集で、
勅撰和歌集(二十一代集)の「三代集」と「八代集」の第一です。
歌人の紀友則・紀貫之・凡河内躬恒・壬生忠岑らが
905年から編纂を開始し、613年に完成しました。
紀貫之・凡河内躬恒・紀友則・壬生忠岑などの短歌を中心に
全1111首で構成されています。
雄健でおおらかな万葉集に比べると
古今和歌集は優美・繊細で理知的だと言われ、
当時から高い評価を受けていました。
「国家の事業として和歌集を編纂する」という
後世に長く伝わる伝統を確立した和歌集です。
【詔(みことのり)】
天皇の命令もしくは命令を直接伝える文書
【勅撰(ちょくせん)】
天皇の勅命により詩文を選び編纂すること
天皇自らが詩文を選び編纂すること
【編纂(へんさん)】
史料を集め、整理・加筆して書物にまとめること