鎌倉時代に後鳥羽院の院宣により勅撰された和歌集で、
勅撰和歌集(二十一代集)の「八代集」の第八です。
歌人の源通具・藤原有家・藤原定家・飛鳥井雅経・寂蓮らが
1201年から編纂を開始し、1205年に完成しました。
万葉集や古今和歌集のように古典和歌様式を表現し
編纂者ら自身の作や、慈円・藤原良経・藤原俊成・式子内親王など
全て短歌で全1978首で構成されています。
独特な歌風は「新古今調」と呼ばれるようになり
万葉集の「万葉調」、古今和歌集の「古今調」と共に
「三大歌風」と並び称されるようになりました。
【院宣(いんぜん)】
譲位した天皇の命令もしくは命令を伝える文書
【勅撰(ちょくせん)】
天皇の勅命により詩文を選び編纂すること
天皇自らが詩文を選び編纂すること
【編纂(へんさん)】
史料を集め、整理・加筆して書物にまとめること