安政6年に発行された1両としての額面を持つ小判で、正字小判(せいじこばん)とも呼ばれています。
また、安政小判および安政一分判を総称して安政金(あんせいきん)あるいは正字金(せいじきん)と言います。
安政6年5月から神奈川、箱館、長崎で貿易が開始されるようになり、その時の日本の貨幣価値は外国に比べてものすごく低く、アメリカ側から強く指摘されました。
そこで、価値の回復を狙って改鋳が行われ、安政小判は造られました。
しかし、造られた期間も短くすぐに回収されてしまいほとんど流通しませんでした。
その為、現存する枚数は少なく、希少なものとなっており、コレクターの間では、他の小判と比べると高く評価されっており30万前後の評価額がついています。