江戸時代に各藩が独自に領内に発行した紙幣の事です。
最初に発行されたのは福井藩が寛文元年(1661年)に発行した銀札といわれていますが、文献上では備後福山藩が寛永7年(1630年)に発行した銀札だといわれています。
全国にある藩の約80%にあたる244藩で発行されており、幕府貨幣の三貨との関係から金札、銀札、銭札が造られていましたが、銀札が最も多く造られました。
基本的に和紙に木版刷りで造られており、中には手書きの墨書札も存在しています。
流通用の利便性のため耐用年数を上げるために、丈夫な厚手の和紙を使用し、着色、隠し文字、透かしなど偽造防止のために紙の確保には神経を使ったといわれています。
藩によって様々な種類のものが造られているため、コレクターの間では集めるのが楽しい古銭といわれています。