宝永7年に発行された1両としての額面を持つ小判で、宝永小判および宝永一分判を総称して宝永金(ほうえいきん)あるいは乾字金(けんじきん)と呼ばれています。
先に発行されていた元禄金は品位が低いため、脆く折れやすいものでした。
そのため、良質の慶長金への復帰の声が高まりますが、金の産出量が少なく充分な価値のある通貨を発行する事が出来ずにいました。
そこで、従来よりも小型にして金品位をあげた宝永小判を発行しましたが、1両あたりの金の含有量は元禄金よりも低いものとなり、慶長金に対してほぼ半分となってしまい2分小判として扱われてしまいました。
しかし、小型で扱いやすいということで、後に重宝される小判として扱われるようになりました。
コレクターの間では、50万円前後の評価額となっています。