文政2年に発行された1両としての額面を持つ小判で、新文字小判(しんぶんじこばん)あるいは草文小判(そうぶんこばん)とも呼ばれています。
また、文政小判および文政一分判を総称して文政金(ぶんせいきん)、新文字金(しんぶんじきん)、あるいは草文金(そうぶんきん)と呼びます。
吹所の験極印のさらに右上のところに「文」と打たれており、元文小判と区別するために草書体を使用し「草文(そうぶん)」としています。
また、後藤庄三郎光次が正月元旦の年賀に登場の際、将軍に献上した特製の小判が作成され、少し大きめでござ目が美しく、裏面の小判師の験極印、吹所の験極印は意図的に「大・吉」と組み合わせて打たれています。
コレクターの間では10万円前後の評価額ですが、献上用の特製の小判は美品であると50万円以上の評価額がついています。