文政7年に発行された文政小判の1/16の額面を持つ金貨で、文政期のみに造られたため文政一朱判(ぶんせいいっしゅばん)、角一朱判(かくいっしゅばん)とも呼ばれ、補助通貨的な役割を果たしました。
金の含有量は低く抑えられており、表面が銀貨のように白みが感じられ、偽物の金貨と間違えられたり、割れやすいうえに小さくて紛失することも多く、あまり受け入れられませんでした。
また、金貨としては珍しい正方形をしており、一分金を横半分に切ったような形をしています。
コレクターの間では、3万円前後の評価額がついています。