日本では、持参人払いによる商品の引き渡しの時に使用されていた「切符手形」と呼ばれていたもので、その後、省略され「切手」となり、このことから江戸時代には、通称「蔵預かり切手」と呼ばれていました。
現代の郵便料金を前納してある事を証明する意味を持つ「切手」として使用されるようになったのは、1871年(明治4年)に発行された竜文切手からです。
海外では19世紀初頭から各国で提案され、1840年のイギリスでローランド・ヒルによって近代郵便制度が考案され、ジェームズ・チャルマーズの提案で、初めて郵便切手が発行されました。
コレクターの間では、使用済み切手も人気があり、すでに閉局となった郵便局の消印や、消印自体に珍重性が高いものは特に人気があります。
海外切手では消印に重点を置いた切手収集の事を「クラシック切手」と呼んでおり、消印収集が目的ではない限り、使用済み切手の価値、評価は低いようです。