1876年5月17日に発行された切手中央に小判型の枠で囲まれた図案が特徴の普通切手です。
この頃から国内郵便料金均一制度が設けられ、それに合わせ5厘、1銭、2銭、4銭、5銭の額面で新しく発行されました。
また、初めて大日本帝国政府大蔵省紙幣寮刷版局と名版が付けられた切手でもあります。
小判切手は発行時期によって3つに分類することができます。
1876~1879発行分は旧小判、1883年に国際郵便用として発行されたのはU小判、1888~1892年発行分は新小判と呼ばれています。
新小判切手が登場してからは今までに発行された手彫切手と5厘を除く旧小判切手のすべてが使用禁止となりました。
新小判切手は、イタリア人版画家・キヨッソーネによって「クラッチ法」や「電胎法」などによって安定した品質での大量印刷で造られました。
この事から小判切手の原版は手彫りから凸版印刷方式への移り変りを見ることができる貴重な資料となっています。
コレクターの間では1876年~1892年にかけて発行された日本の30種類の普通切手のことを小判切手と呼んでいます。